So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン
建築計画 ブログトップ
前の10件 | -

塀のない刑務所、脱走たびたび-千葉や広島にも [建築計画]

松山刑務所大井造船作業場(愛媛県今治市)は、受刑者の部屋に鉄格子がないほか、周囲を囲む高い壁もなく、「塀のない刑務所」として知られる。

法務省によると、同じような施設は北海道網走市、千葉県市原市、広島県尾道市にもあり、「開放的施設」と呼ばれる。受刑者の自主性を育て、社会への適応性を向上させるのが目的で、受刑者は畜産作業や造船会社で船の部材の加工などを民間の従業員らと共に行っている。

開放的施設に入るのは、主に初犯で刑期が10年未満の模範的な受刑者という。同作業場にいた受刑者は、今回の脱走事件以降、松山刑務所に移送された。ほかの3か所には、4月13日現在で計194人が入所している。開放的施設ではたびたび脱走事件が起きており、同省は、開放的施設の警備態勢の見直しや強化を検討している。2018/04/15 読売

今月8日に脱走した平尾龍磨受刑者(27)の行方はいまだ分からず、警察は1200人体制で懸命に捜査を続けている。向島は今治から「しまなみ海道」で広島まで繋がっている島である。観光で松山に出かけた時、しまなみ海道で大山祇神社までは行ったのだが向島までは行かなかった。従って向島のことは全く知らない。

地図を見ると島と言っても大きく、山はあるが市街地も広がっていて人口も多そうだ。そして空き家が1000軒もあるようで、受刑者が今だに島に居る可能性がある。おそらく島の住民は鍵をかける習慣も無いような、平穏な暮らしを送っていただろうが、不安な日々を余儀なくされている。

塀が無い刑務所というと、筆者が思い浮かべるのは東京拘置所である。浅原彰晃が留置されているところであるが、ここも1997年から改築が進められ、2006年に竣工していて、鉄格子も塀も無い。流石に周囲の道路境界にはフェンスがあるが、これもネットフェンスであって、構内の芝が見えている。建物もモダンだから、知らない人が見たら研究所位に思うかもしれない。

しかし収容施設の窓は防犯ガラスであって、ライフルでも貫通しないし、机をぶつけても壊れない強度がある。多分監視カメラが十分に配置されていて、万が一にも脱走出来ないような体制をとっているのであろう。

府中刑務所は最も大きい刑務所であるが、ここには高さが5.5mの塀がめぐらされている。府中街道を通ると高い壁が続いていて直ぐ府中刑務所と分かるのだが、以前はコンクリート打放しの汚い壁であったが、今は低木の植え込みがあって、ペンキも塗られている壁である。

清掃工場や廃棄物処理場と共に刑務所も近隣住民にとっては嫌われる。だから刑務所もできるだけ解放感のある様塀を無くしているのであろう。しかし今回の事件はそれが裏目に出たようだ。一刻も早く確保して住民を安心させてほしい。脱走はスティーブ・マックイーンの映画だけにしてもらいたいものだ。

ブログランキングに参加しております。御面倒様ですが、クリックをお願い致します
にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村
有難うございます

nice!(1)  コメント(0) 

勝手にかけた橋、500カ所-札幌市内の3割が許可無し [建築計画]

札幌市が管理する市内の普通河川に、無許可でかけられた橋が約500カ所あることが市の調べで分かった。市は今年度から、つくられた経緯について調べる方針で、状況によって届け出や占用料の支払いを催促していくという。

市によると、2016年3月、市内に土地を所有する男性から家を建てるため、土地の前を流れる市が管理する川に橋を架けたいと、市に問い合わせがあった。市は橋の設置には市の許可と占用料が必要と説明したところ、男性から「近くに無許可の橋がある」との指摘を受けたという。

男性は市民の苦情を受け付ける市役所内のオンブズマン室に申し立てを行い、市河川管理課が調査したところ、市条例で指定した普通河川にかかる橋1660カ所のうち、約500カ所が無許可だったことが分かったという。2018/4/14日 朝日

建物を建てるには敷地が道路に2m以上接していなければならない。道路とは道路法、建築基準法42条及び43条ただし書きによるもので、幅員が4m以下であったり、袋小路状や交差点で隅切りが無いなど、法に定められた条件を満たさない場合には「通路」であって「道路」ではない。

この記事の男性の敷地はおそらく水路に橋を架けるしか「道路」に出られないのであろう。おそらく所有している敷地は他の所有者の敷地に囲まれている状況と思われる。「明日に架ける橋」ならぬ、道路に接する橋なのである。

しかし記事にあるように水路(市の所有)をまたぐ橋をかけるには許可が必要だし、道路と同じく「占有」することから賃借料が発生するのだろう。水路の橋の占有料が如何ほどのものか分からないが、道路の場合だと近隣の「駐車料金」を参考に決められているようだ。

例えば駐車料金は都内だと月に数万円だし、近県の場合は数千円である。例えば月に7000円だとすれば、大体駐車場の駐車台数は1台に付き35m2位必要なので、土地面積当たり200円/m2/月となる。本件の場合2m幅で長さ5mとすると10m2となる。仮に水路の占有料が道路の半分だとすれば

200×10/2=1000円/月

となる。しかし幅2mは最小だから3~4mは欲しいし、又、建築工事車両や救急車、消防車も入る可能性があるから、かなり丈夫な構造の橋となる。仮設の「乗り入れ構台」の感じでいえば、橋桁はH300×300×10×15を2本架けて「覆工板」を渡す構造になるだろう。桁を受ける基礎構造が必要で、恐らく細い杭(φ200位)を設置する必要がある。

この記事の敷地状況は分からないが、せっかく橋を作るのであれば、周りの敷地所有者と相談して「協定通路」にして反対側にある道路と結べば便利だし、防災上も望ましいと思われる。

ブログランキングに参加しております。御面倒様ですが、クリックをお願い致します
にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村
有難うございます

nice!(0)  コメント(0) 

女子トイレの行列問題 [建築計画]

まもなく大型連休。行く先々の施設のトイレで、順番待ちの長蛇の列に悩まされたことのある女性は多いのではないだろうか。各地で公共トイレを清潔にするなど快適化を目指す動きが広がっているが、この“行列問題”はほとんど改善が見られない。大正大学人間学部准教授で、日本トイレ研究所の会員でもある岡山朋子さんに、女子トイレ行列を生む背景や問題点について解説してもらった。

「トイレ渋滞」の影響を受けるのは、ほとんどが女性です。公共施設などで女子トイレの前にだけ長蛇の列ができているのを、男性も見かけたことがあるでしょう。その原因は、実態にそぐわない「男女平等」にあります。公共トイレの多くが左右対称の作りで、男子トイレ、女子トイレが同じ面積で作られることが影響しているのです。

中日本高速道路が2014年度に行った調査によると、男性が小便器を利用する時間が平均37.7秒であったのに対し、女性の個室トイレの平均利用時間は約93.1秒で、男性の約2.5倍の時間がかかっていました。女性のトイレは常に個室が必要で、男性より所作も多いからです。

男女で同じ面積のトイレを作れば、すべて個室の女子トイレは、男子トイレよりも便器の数が少なくなることが多く、その上、1人当たりの利用時間が長いとなれば、女子側にだけ列ができるのは当然といえます。面積が「男女平等」であっても、利便性の面では「平等」とはとても言えないのです。2018/04/13 読売

大型連休にはレジャーや帰郷する人たちの車で、高速道路は長い渋滞が起きるのが恒例である。従ってパーキングエリアのトイレも渋滞となる。PAまで持たない人は車内で携帯トイレを使ってしのいでいる人達も多いのだろう。

筆者夫婦は実家が近いので深刻な渋滞には会わないし、レジャーで遠出した時に数度巻き込まれたことはあるが、今では「平日」に出かけるので難を逃れている。尤も車の遠出は多分これからすることは無いだろうが。いや、70歳くらいまではするかも。

トイレについては、筆者は勤務していたころは毎晩酒を飲んでいたから、通勤の朝電車内で催すことが度々あった。その都度途中下車して駅のトイレに駆け込むのだが、駅のトイレはターミナル駅と違って小さく、個室は何時も塞がっていた。だから改札を出てマクドナルドに行き、コーヒーを買って直ぐトイレに行くことにした。

トイレを我慢するのは当事者でないとそのその苦しみは分からない。例えば行楽地では有料のトイレがあったら、筆者は間違いなくそこに行くだろう。大抵混んでなく、清潔だから100円位はなんでもない。そういえばJR上野駅だったか有料トイレがあったが、今はどうなったのだろう。

岡山準教授のコメントは全くその通りで、建築計画をする場合に心すべきであろう。統計的にトイレの必要数は建築計画の資料には記載されているが、その必要数の2倍にして普段ガラガラであっても設計者が非難されることは少ないだろう。反対になった時だけ避難されてはたまらない。エレベーター台数も同じである。

昔の歌舞伎座では幕間の時間は女子トイレが大混雑するそうだ。平日だったら観客は有閑マダム達だから、男子トイレは空いている。ある著名なエッセイストが用を足していたら、マダム達が押し寄せてきたそうだ。男が女子トイレに入ったら犯罪ものだが、反対の場合は問題とならないのは何故か?

ブログランキングに参加しております。御面倒様ですが、クリックをお願い致します
にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村
有難うございます

nice!(0)  コメント(0) 

アール・デコ様式の建物の魅力 展覧会で紹介 [建築計画]

100年ほど前、ヨーロッパで流行したデザイン「アール・デコ」の建物の魅力を紹介する展覧会が東京・港区で開かれている。港区にある東京都庭園美術館の本館は、昭和8年にアール・デコの様式を取り入れて建てられ、昭和22年まで朝香宮邸として使われていた。現在は、さまざまな美術展の会場として利用されているが、年に1回、建物の魅力を紹介する展覧会が開かれている。

「大食堂」と「大客室」には、アール・デコを代表するフランスのガラス工芸家、ルネ・ラリックがデザインした照明が使われている。また、展覧会の期間だけ公開される屋上階の「ウインターガーデン」は、冬でも植物が育てられる温室で、壁には市松模様の大理石がはめ込まれている。

東京都庭園美術館の学芸員、板谷敏弘さんは「期間中はカーテンを開けて、自然の光で部屋を見ることができるので、建物の魅力を楽しんでほしいです」と話した。2018/3/25 NHK

東京都庭園美術館.jpg

東京都庭園美術館

筆者は建築史の授業は興味が無くて何時も寝ていたから、よくまあ試験に通ったと思っている。従って日本の建築も西洋の建築も殆ど語ることが出来ない。今から思えば学ぶという事は模倣から始まると分かっていたら、例えば建築史に出てくるような建物を写すなり、色々な所へ出掛けて実際の建物を見て回ればよかった。

アール・デコに関しても「装飾芸術」位に思っていたから、まさか建築様式になっているとはこの報道で知った次第であり、真に汗顔の思いである。まあ、筆者は建築家ではないから「アール・デコ建築」を知らなくても40年、建設業界でやってこれた。

建物の外部や内部において装飾を施すのは当然有ってよい設計である。建築主が建設費や工期を幾らでもかけて良い、と言われたら建築家冥利に尽きるであろう。勿論建築家の力量がはっきり分かってしまうから、両刃の刃でもあるだろう。

しかしこれは筆者の偏見であるが、建物は実際に住む場合はシンプルな方が良い。装飾だらけの寝室では安眠は出来ない(東京都庭園美術館の寝室は違うと思うが)。壁の色が満艦飾だったら生け花はできないし、絵画も飾れない。どんなあでやかな衣服を着た女性も、ちぐはぐな存在になってしまうだろう。

どうも建築史の成績が悪かったから、その恨みを思い出して悪口ばかりになってしまった。だが筆者も例えば新宿のコクーンタワーは面白いと思うし、NTTドコモ代々木ビルは回りに何もないから目立っていて、NHKの朝のニュースの画には必要だ。

多分、東京都庭園美術館本館は訪ねてみればきっと感銘する建物なのだろう。

ブログランキングに参加しております。御面倒様ですが、クリックをお願い致します
にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村
有難うございます

nice!(0)  コメント(0) 

高さ350mの木造建築-住友林業構想 [建築計画]

住友林業は8日、平成53年を目標に高さ350mの木造の超高層建築物を建設する構想を発表した。東京・丸の内に建てることを想定し、総工費は約6000億円。建築物の木造化による環境都市づくりを目指す。これほど高い木造建築物は現在、世界的にも見当たらないという。

地上70階建てで、延べ床面積は45万5000平方メートル。店舗のほか、オフィス、ホテル、住宅の入居を見込む。住友林業の手掛ける一戸建て住宅の8000棟分に当たる18万5000立方メートルの木材を使う。一部に鋼材を利用するが、ほとんどは木材で造る。2018/2/8 産経

高さ350メートルの木造超高層建築物のイメージ.jpg

高さ350mの木造超高層建築物のイメージ 

350mの木造超高層ビルを建てる、というのは中々インパクトのある記事である。350mとしたのは住友林業の創立350年にちなんで目標設定されたものである。30年前のバブルの時には高さ1000mの超高層ビルの構想をゼネコン各社が発表したことを思い出した。

木造の超高層ビルと言うのは一つのアイデアである。超高層ビルが沢山建っている新宿等を形容するのに、超高層ビルが「林立」している、と使われるが、この林立はそもそも高木のことだからである。イメージ写真のような外観の超高層ビルが沢山建ったら、本当の「林立」である。

確かに今の(超)高層ビルは殆どがガラスカーテンウォールで、デザインは各々少しずつ違うのだが、総じて無機質の「似たようなもの」である。中には4面を変えたり、上下階で変化させる、という様な「凝った」デザインもあるが、何しろテクスチュアはガラスやアルミなどだから所詮は強烈な個性は望めない。筆者には強烈な個性を感じるのはコクーンタワーだけである。従ってもし高さ350mの木造超高層建築物が出来たならば、それは強烈な個性と言えるのだろう。

建設に関わる企業が未来都市を語るのは営業的にも、又、自社に優秀な新人を呼び込むにも有効な一つの手段であろう。しかしながら少し気になることがある。先ず、平成53年を目標としていることであり、なんと23年後の目標である。23年と言うのは今年生まれた赤ちゃんが大学を出る年月である。筆者にとっては長寿の目標になるくらいである。

中期計画が3から5年であるから、普通長期計画と言うのは10年後である。民法上「長く保障する」とはやはり10年のことで、23年後に350周年だから仕方がないのだろうが、あまりに先のことではないだろうか。23年間のマスタースケジュールが出来ているのだろうか。色々な問題があるだろうが、先ずは技術的問題に限って言えば、20年もかけて技術開発するのだろうか。

住友林業のHPに掲載されているが、構造的には「木材比率9割の木鋼ハイブリッド構造」である。「木材比率」の定義が多分あるのだろうが、おそらく、例えば柱の断面積の割合だろう。例えば1m角の柱で鉄骨は30㎝×30㎝分入っている、という事なのだろう。鉄骨と木材の強度は10:1くらいだから、構造的には木材と鋼材が半々分担している、という事なのだろうか?

ハイブリッド構造の代表は鉄筋コンクリートであるが、今ではコンクリート強度はFc200N/mm2くらいまでが実用化されている。流石に350mのRC造は未だないが、CFTであれば今の技術で可能であろう。多分コンクリートの方が木材よりかなり安いから、木造超高層建築物にはコストアップに見合う「付加価値」が必要である。

外観だけであれば、耐久性のある木材処理の技術があれば外装材となりうる。内装材では不燃処理技術が必要なのだが、今でも防火区画をすれば生材でも使えるから、実際、内装で木材を多く使っている建物は多い。

部材として使われる木の細胞は死んでいるから、酸素を出すことは無いし、CO2を吸いこむことも無い。と、ここまで考えて少し悪口を言い過ぎたことに気がついた。日本は世界の中で森林大国である。しかし木材使用量は建築に関しても、例えば構造材などは少ない。日本の森林を守るためにも、もっと国産材を使う努力が必要なのである。

木を育てるには50年、100年の年月が必要である。筆者の時間スケールでこの記事を解釈してはいけないのだろう。

ブログランキングに参加しております。御面倒様ですが、クリックをお願い致します
にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村
有難うございます

nice!(0)  コメント(0) 

ポーラ美術館 [建築計画]

ポーラ美術館は箱根仙石原の国立公園内にあり、自然が多く残る地域である。国立公園内であっても建設は可能であるが、その為には自然環境保護の観点で審査を受けることになり、環境大臣の認可が必要なのである。

1997年には建設計画が発表されると、住民の反対運動がおこり、その結果建物の高さは大幅に低くなって、斜面の敷地に潜るような設計となった。設計は日建設計で、担当は安田幸一設計主管(現東工大教授)である。

ポーラ美術館エントランス.jpg

ポーラ美術館のエントランス

エントランスから建物に入ると先ずエスカレーターで1階のロビー階に降りる。入口は2階だったのである。展示場は地下1階に1つ、地下2階に4つある。地下2階の展示室2,3は現在つながって展示されている。

23日に出かけて入ったのだが、当日は「名画100点でめぐる100年の旅」の企画で、ポーラ美術館が誇る所蔵の中から、エドゥアール・マネ、クロード・モネ、ピエール・オーギュスト・ルノワール、ポール・セザンヌ、フィンセント・ファン・ゴッホ、レオナール・フジタ(藤田嗣治)、マルク・シャガール、パブロ・ピカソ、黒田清輝、梅原龍三郎、そして杉山寧などの名画が展示されていた。

名画については次回にして建物であるが、外観は上述の通り寄り付き道路より下にあるので全体像は分からない。内部に関してはコンクリートの打ち放しを基調としており、大きなガラス窓や、木を随所に使っているデザインである。

昼食を摂った1階のレストランからは自然の風景が十分に見えて、今の季節だから紅葉が奇麗である。天井も高く窓ガラスが大きいから、外からは潜っているように見えるが十分解放感がある。外のテラスもあるが流石に今の季節では使えない。これだけの自然に囲まれていれば、四季折々の花や葉の色の変化が楽しめるだろう。

デザインのコンセプトは知らないが、色調はモノトーンと木だけであり、少なくとも美術館の主役である芸術作品を引き立てるように配慮されている。2004年度の日本建築学会賞作品賞やBCS賞を受賞している。

ブログランキングに参加しております。御面倒様ですが、クリックをお願い致します
にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村
有難うございます

nice!(0)  コメント(0) 

スケルトン・インフィル住宅 [建築計画]

スケルトン・インフィル住宅とは、建物のスケルトン(柱・梁・床等の構造躯体)とインフィル(住戸内の内装・設備等)とを分離した工法で、分譲マンションなどの集合住宅に多く見られるが、ユニット工法による戸建住宅も同様の考え方で造られている。マサチューセッツ工科大学名誉教授のニコラス・ジョン・ハブラーケンが1960年代に提唱した「オープンビルディング」の思想より生まれたとされている。

筆者は漠然と「スケルトン・インフィル」は比較的新しい考えと思っていたが、実は50年以上前に提唱されていたのは初耳である。例えば

NEXT21は大阪の都心部に位置する地下1階、地上6階建ての鉄筋コンクリート造18戸の集合住宅だ。大阪ガスの実験住宅として、1993年に建設された。

各住宅にはそれぞれ希望する同社の社員家族が居住者として暮らし、約5年間を1フェーズとして、間取りを変えた住まい方や最新のエネルギーシステムなど、さまざまな試みが行われている。住民や外部有識者からの提案を柔軟に試す場になっている。

建設からの二十数年間で敷地内の木々は育ち、屋上の緑に渡り鳥が観察され、周辺住民との関係も形成された。「スケルトン・インフィル方式」という先進的な技術に血が通い、これからの都市の生活への指針が得られ続けている」2017/2/18 倉方俊輔 産経

NEXT21.jpg

日本では建物の寿命は35年程度であり、人間の寿命の半分以下である。日本人には「木と紙の家」は火災、地震や台風、洪水、土石流等の自然災害によって破壊されてしまう事に対し、諦念する風潮がある。西欧のように何百年も建物が残っている街並みは、日本人に改めて歴史を感じ、人生の短さを思わせる。

スケルトン・インフィルは200年住宅である。200年と言うのは6世代くらいの時間である。例えば35歳の時にスケルトン・インフィル住宅を購入した場合、世代交代が35年とすれば自分から数えて6世代まで使い続けることになる。勿論、インフィルの設備、内装はおそらく世代ごとに更新され、外装(これはスケルトン、インフィルのどちらだろう)も改修されるだろう。

日本人の筆者にはどうも「スケルトン・インフィル」は実感が湧かない。それは全く個人的なもので、100年も続くような古民家で暮らしたことが無いからだし、又、集合住宅に住んだことも無い(結婚後4年間4階建ての社宅に住んでいたけれども、あくまで寓居であった)からである。

今の「終の住処」は耐震強度を基準法のほぼ2倍にしているから、首都圏直下地震や、東海地震などでも機能維持されると考えている。そして基礎は床下を60cmにしており、土台の木の腐食を自分で点検できるようになっている。これは又、設備配管の交換の時にも有効なはずである。

従って「終の住処」も「スケルトン・インフィル」の考えのようになるが、「終の住処」では将来の間取り変更は考慮していない。現在の間取りが最善と考えている筆者の思いこみのせいなのは分かっているのが、しかし「現在最善の間取り」を設計するのは当たり前ではないだろうか?

ブログランキングに参加しております。御面倒様ですが、クリックをお願い致します
にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村
有難うございます

北道路の敷地 [建築計画]

筆者が終の住処の為の土地を探していた時、依頼していた不動産業者から北道路の敷地を紹介された。駅から近く、道路も6mあって悪い物件ではなかった。大きさも間口8.5m、奥行き15mで土地の価格、建築条件付きの建物単価も満足するものであった。

北道路の敷地の問題点は日照が十分取れないことにある。最も100坪くらいあれば問題はないが、普通の会社員が買う40坪くらいの敷地では切実な問題である。2階の日照は十分確保できるが、1階については夏季を別として、特に冬季等の日当たりは悪い。

これは建築計画上、駐車スペースを北面に設けると建物はその分南側に移動する。そうして所要の部屋を割り付けると、南側に残る庭が狭くなってしまうのである。筆者の場合も設計してみると南側には3.5mしか庭は出来なかった。南側隣家の外壁は迫っており、閉鎖的な庭になることは想像出来た。

しかし、閉鎖的であることは必ずしも悪い事ばかりではない。プライバシーを気にする人には北道路の家は通行人の人目を気にすることはない。例えば野球選手や芸能人の家は北道路の敷地が多いようだが、高い塀にシャッターの駐車場、玄関入り口だけの外観は、人を寄せ付けない雰囲気がある。

狭い庭のすぐ目の前の南側の隣家の外壁が気になるのなら、あまり日照が必要としない樹木を植えるか、竹の目隠し塀でも造ればよい。なお人目が付かない、と言うのは泥棒にとっては入り易い家であることは注意する必要がある。

従って北道路で、南側に少しでも多くの庭を確保するには、建ぺい率の問題はあるが、駐車スペースの上に2階の部屋を設けることである。その分1階は狭くなる。おそらく1階は主寝室と洗面、浴室、トイレ位で、2階に食堂、居間、子供室、予備室となると思われる。

駐車スペースを建物内に入れる(ビルトイン)場合、耐震性が問題となる。特に筆者は建築基準法の定める1.5倍の耐力が必要と考えているので、駐車場、玄関の開口があり通常の筋交い、壁パネルでは耐力確保は難しい。その解決法として、木造の「ラーメン構造:木造門型フレーム」工法がある。筆者にはまさにビルトイン駐車場の建物用の工法と思える。

木造門型フレーム.jpg

木造門型フレームの例 「NK工法」


ブログランキングに参加しております。御面倒様ですが、クリックをお願い致します
にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村
有難うございます

ワンルーム付き住宅 [建築計画]

終の住処の土地を探しているときに、北・西側道路の角地の物件があった。敷地は狭かったが、建ぺい率は60%、容積率は200%だったので必要な間取りは可能だった。幾つか検討したのだが、基本的に2,3階を住居に、1階にワンルームと客間を考えたのが下図である。

ワンルーム付き住宅.jpg

勿論建築費は400万円位高くなるが、毎月5万円以上の家賃収入が期待できるというものである。そして行く末は子供のどちらかと2世帯住宅として使うのである。1階の客間とワンルームの戸境の壁にドアを取り付ければ、1階で生活が可能となる。

御面倒様ですが、クリックをお願い致します
にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村
有難うございます

クローゼットについて [建築計画]

最近の住宅では衣類を収納するのに、寝室などにクローゼットは必須となっている。前の日本の住宅では収納は押入れと決まっていて、主に布団類を収納していた。衣類はタンスである。多分もう無くなってしまった慣習に、娘が生まれたら庭に桐を植えたものだった。桐は成長が早く、又、軽くて防湿、防虫効果があるのでタンスの材料としては最適なのである。つまり、娘が嫁ぐ時にタンスにして嫁入り道具にするのである。

桐を植える慣習は聞きかじりのことで、筆者の世代ではもう無くなっていたと思う。しかし桐のタンスについては、結婚して社宅に住む時に桐タンスを購入した。洋タンスと引き出しのタンス(和タンス)の2竿で、幅は1100㎜と900㎜、高さは1800㎜位のものだった。狭い社宅には不釣り合いの大きさであった。

タンスは30年前に建て売り住宅を購入した時、勿論持って行った。建て売り住宅では収納が少なく、タンスは必要であった。和タンスは1階の和室に、洋タンスは2階の1部屋に置いた。しかし後に1階の和室を広く使いたいことから、和タンスはリサイクル業者にただで引き取ってもらった。

子供の成長もあって、2階の3部屋は衣類に溢れ、組み立て式ハンガーに衣類をぶら下げる事となった。とても人様を招き入れる部屋ではない。その思いから終の住処を設計するに当たり、衣類はクローゼットに収納することに決め、1人当たり1.8m幅のクローゼットを設置した。寝室は3.6m分、他の2部屋は1.8mである。タンスは持っていかなかった。

ウォークインクローゼットと言うのは、2畳以上の小部屋(納戸)にL字、コの字、Ⅱ形にハンガーが付いている収納で、中に入って服を選ぶ。ドア一枚で収納となるから、見栄えは良い。しかし2畳では少し狭いようだ。最低3畳は欲しいところで、それだけあれば衣類だけでなく、他のものも収納できるだろう。

以前資産家の自宅の図面を見たことがあった。寝室の隣に30畳近くの部屋があった。部屋と言っても窓が無く疑問に思ったが、直に衣装部屋と分かった。筆者が結婚して最初に住んだ社宅の広さと同じであった。












家具を固定するL形金物は、壁板の奥の柱(又は1/3柱)に取り付けましょう



前の10件 | - 建築計画 ブログトップ