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阪神大震災視察 ⑪ [阪神大震災視察]

視察者としてこの大震災を教訓とすべく、幾つかの感じた事を記してこのリポートの締め括りとしたい。

住吉駅前の状況.jpg

外観上は無被害.jpg

先ず新しい建物、それも新耐震以後の建物は全くといってよいほど無被害であった(注:ピロティの建物には被害があった)。しかしこの事は、現在の建築技術が希有の大地震に勝った、と素直に喜んでよいのであろうか。建物自体は無被害でも、インフラの損傷と什器の損壊により営業停止を強いられるホテル群や、オンラインが停止した金融機関等の営業損害は莫大である(注:震災以来、BCP:事業継続計画の考えが広まった)。

1階柱の破断-1.jpg

1階柱の破断-2 鉄骨柱の溶接は隅肉?.jpg

また、もし地震の発生が昼間であって火災が発生したとき、はたして消火設備は機能したであろうか。同じく建物自体は無被害でも、地盤の液状化のため傾いて、生活に支障する住宅はアンダーピニングで直すのだろうか。


破損したガラスの仮の処置.jpg

護岸の状況.jpg

液状化により段差した道路.jpg

また数は少ないが、倒壊をまぬがれただけ(本来の設計目標であり、もう使えない)の建物のオーナーは納得するのだろうか。こうなることは建築界の常識であるが、この常識は世間一般に認知してもらっているのだろうか(注:震災以来、免震、制震構造を採用する建物が大幅に増加している)。

古い基準で建てられた建物にも、設計上、材料強度に50%の安全率があるが、地震力は設計外力を超えており、この安全率は全て設計の範疇で使われてしまった。従って施工上、少しのミスもなかった建物しか残らなかった。今後どのような地震が来襲するかと想えば、施工技術者として最大の教訓である。

柱脚の破壊.jpg

古い建物が倒壊して隣接建物に被害を与えた例がかなりあった。被害を被ったオーナーは、地震(一般に震度5強を超える)は免責であるから民事訴訟は出来ず、割り切れない心境であろう。悲惨なのは、新しい住宅の人は助かり、隣の古い住宅に住んでいた人達が亡くなった事実であり、これを目の当たりにした者としては今後決してあってはならないと思いいたった。消防法に関しては遡及が義務付けられるが、今後同じ主旨で構造安全強度についても論議されるであろう(注:耐震改修法にこの考えが盛り込まれた)。

残ったマンションと崩壊した家.jpg

神戸の復興に対しては政府や各企業、全国民が願い協力しているが、神戸市民が最も強く決意しているのが短時日の視察でも感じられた。そうした神戸市民に対し、今後、業務を通してだけでなく、国民の一人として、他に何が出来るかが論議されるべきだろう。

灘の酒造.jpg

ともすれば増税を黙認して終わってしまう(注:例えば湾岸戦争では1兆8千億円の戦費を支払ったが、国会での議論は僅かであった)のではなく。

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阪神大震災視察 ⑩ [阪神大震災視察]

遠くに阪神高速道路が見えてきた。遠目にも水平でないことが判る。鋼製の橋桁が板座屈している。ふくらみは50㎝位か。下まで行って通りを見てみると道路橋はいたる所で蛇行している。橋桁が支柱梁から外れ、落ちそうになっている。シュウ(支承)がよく見えている。

高速道の鉄骨梁 ウェブの座屈 .jpg

ウェブの座屈.jpg

近付いてみると信じられない状況であった。支柱の梁部分が柱部分と完全に破断し、梁が短い柱部分をつけて下にズレ落ちていた。下の柱から伸びている鉄筋は元の梁の頂点までの高さで残っていた。すなわちパネルゾーン部の柱筋が薄皮状態(鉄筋だけだが)で壊れたのである。仮設のH型鋼材を井桁に組み支えているが、南北に走る幹線道路を跨いでいる橋桁を受けているだけに余震が怖いし、またこれからどうやって復旧するのであろうか。

片持梁の破断-1.jpg

片持梁の破断-2.jpg

 阪神高速道路下の側道を阪神鉄道の青木駅まで行く事にした。出来れば既に撤去している道路橋(注:横倒しとなった道路)まで行ってみたかったが、4人とも脚腰に限界がきていたのだ。途中、高速道路は所々に桁同士の外れ止プレートが破断していた。落下しなかったのだからその目的を達成したとも言えるし、主要動の継続時間が短い地震のため、支柱桁からの落下はまぬがれたとも言えるのだろう。

接合金物は破断.jpg

支承部が残り落下を免れた橋.jpg

 青木の南側駅前は廃墟であった。木造家屋が倒壊し、全焼していた。駅の北側は新しい建物群が外見上損傷無く建っていた。古い物は壊れ、新しい物だけが残ってこれからの社会をかたち造るということなのだろうか。視察という仕事をしていながら、あまりの悲惨さに、覚えず無常観に落ちいってしまう。しかしこうした、無常観、諦念思想はこれからの日本を考え直す時の重要なキーワードではないだろうか。

青木駅前の状況-1.jpg

青木駅前の状況-2.jpg


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阪神大震災視察 ⑨ [阪神大震災視察]

駅前も古い(30年以上たっている?)建物の多くが倒壊していた。倒壊はほとんど1階部分である。すこし裏手に新築中の鉄骨造3階建が傾いていた。原因は不明だが、基礎部のひびわれから想像するに、1階柱脚の固定度が不足して(設計、施工どちらの問題であろう)計算の仮定が成立せず、2階床梁が曲ったように思える。

鉄骨梁のSPLのづれ 梁上フランジの破断?.jpg

鉄骨梁のSPLのづれ 梁上フランジの破断?-2.jpg

駅前の新しい高層のマンションは一部の外壁にひびわれが生じ、外部足場が架けられていた。また大丸駅ビルをよく見たら外装PCの目地がずれており、ロッキングの機能をはたしていた。JR芦屋駅も損傷を受けており、仮設階段を利用しホームに行くと橋上駅舎の柱・梁部を補強していた。

マンションの補修工事.jpg外装PC版の目地のずれ.jpg
住吉の駅前も古いビルが傾斜しており、また古く残っていた木造家屋街が全面倒壊している所もあった。駅からすこし離れた所で、RC造4階建てのビルの1階が完全に潰れなくなっていた。1階にも上部と同程度の壁があり、ピロティー形式ではなかった。

1階が崩壊 ピロティではない.jpg

1階が店舗で、上部がぽつ窓の4階建建物の1階の左側が倒壊していた。左側の4階部分が隣接ビルに寄り掛かり、右側2階部分が右のビルに接触している。つまり両隣のビルによって傾いた状態を保っている。両隣の建物はそう古くなく、倒壊した建物が衝突したための損傷だけのようだ。

隣に寄り掛った建物-1.jpg

隣に寄り掛った建物-2.jpg

左に傾いているビル(1階柱).jpg


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阪神大震災視察 ⑧ [阪神大震災視察]

途中、阪神高速道路を横切ったが、橋脚の補強として足下の損傷を受けた部分に高さ2m位の鋼板を廻し、柱との隙間をコンクリートで充填していた。構造上当然有効であろうが、よく見ると柱が曲っているのである。カーブではこのようにバンクにするわけだが、ここはずっと直線が続いている。

傾斜した橋脚.jpg

橋脚足元補強.jpg

国道2号線まで戻ったところでラーメン屋が営業していた。昼食の時間だったので休憩することにした。メニューは醤油、味噌だけで、あとはおにぎりであった。器はスチロールだった。地震時に器は割れたのだろう、水が不自由なのだろう。店の人達は快活であった。暫しの休息が有難かったのは、歩き詰めのせいだけではなかった。

ラーメン屋営業再開.jpg

JR芦屋駅から住吉まで電車で行く事にして駅に向かった。古い住宅が街区ごと倒壊していた。何人の方が亡くなったのだろう。廻りの新しい住宅やマンションは見た限りでは被害が少ない。亡くなった人がいて、すぐ隣に平穏ではないにしろ生活している人達がいる。このあまりに違う現実の前には言葉がない。

倒壊した家と残った家.jpg

増築部が壊れた家.jpg

芦屋駅近くになるとビルが多くなってきて、古いビルがいくつか倒壊していた。1階の柱が曲げ破壊していた。柱筋は丸鋼であり、帯筋は間隔が粗く、またコンクリートもかなり強度低下していたようだ。鉄骨造の古いマンションは階段室のラスモルが落ちていた。又、各住戸のSDが外れていた。外構の塀に要注意の黄色の紙が張られている。文面は「この建物は使用しないで下さい。立ち入る場合にも、十分注意して下さい」であるが、「この建物は使用しないで下さい」の部分は赤いマジックで消されていた。住民の遣る瀬無い気持ちを思うと心が痛んだ。

破壊した柱 丸鋼 帯筋間隔.jpg

ラスモル壁が落ちたアパート.jpg

立入り禁止表示.jpg


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阪神大震災視察 ⑦ [阪神大震災視察]

破断した柱は通常の柱の場合の曲げ、剪断破壊とは全く違っていた。おそらく衝撃的な引張力によるものと思われた。破断した部分は柱の溶接部から200㎜くらい上で、母材の厚さを薄く変えている箇所である。破断部は溶接がされていたが、全溶接かは不明である。

柱の補修溶接 裏側は未了.jpg

また、壁側は出来ず、約7㎜の隙間のままである。この建物は垂直荷重を住居部分のPCボックスで基礎まで伝えられ(注:推測)、メガストラクチャーとしては、地震などの水平荷重に対して機能しているのである。

柱の補修溶接 仮設GPLを撤去.jpg

設計施工した会社の構造担当者が、それこそ100年に一度(注:現在では500年に一度と言われている)のこの様な地震に対して、設計意図通りであったと言うのは同業としては賛同できる。ただ、本当に一般の人の感覚として賛同できるかについて、及び補強方法についてはいささかの疑問をもった。

芦屋浜高層住宅 瓦礫置き場に.jpg

来た道を戻りながら、住宅街を視察した。全壊している古い木造家屋が50mごとくらいにあった。全壊であり、とても人命が助からない状態である。消防署の発表では亡くなった人の死亡原因の90%が圧死だそうである。

圧壊した木造建物.jpg

報道されている様に土で固めている瓦屋根の家がほとんどである。柱を見るとかなり老朽化しており、なかには白蟻にやられている柱もあった。全壊ではないが傾いて、隣の家屋に寄り掛かってしまった家もかなり見受けられた。

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阪神大震災視察 ⑥ [阪神大震災視察]

翌日はJRで芦屋駅まで出た。設備の次長とはここで別行動となった。建築4人でタクシーを使い芦屋浜を目指した。車窓の状況は、三ノ宮がビル街であったのに対し住宅が多い。報道通り瓦屋根の家が倒壊しているのが所々に見られた。芦屋浜の高層住宅を通り過ぎて浜の突端まで行き、タクシーを降りて堤防まで歩いた。

海浜の住宅街の公園。幅30㎝の地割れ.jpg

堤防近くは敷地が60坪位のなかなかの住宅街で、新しい家々は全くといっていいほど無被害であった。しかし、目を凝らすと明らかに家は傾いていた。それも各家、方向に規則性は無さそうであった。街路はひびわれ、液状化の跡の噴砂が見受けられた。何台ものガス会社の車が点検をしていて、なかに東京ガスのサービス車があった。

道路は噴砂の跡。住宅は傾いている.jpg

 芦屋浜の高層住宅は平静に佇んでいた。最初に20階の棟で共用階段に足場が架かっていたので、入ることにした。高層とはいえ普通の階段式公団住宅と同じで、インタフォンチェックは無いので入れるのである。作業の関係者の姿はなく、踊り場に掛かっていたシートの隙間から見たら、メガストラクチャーのブレースがわずかに湾曲していた。

メガ柱のブレース GPLがずれている.jpg

またスプライスプレートが3㎜位ずれていた。さらに柱の溶接部をスパン方向に、厚さ35㎜、幅200㎜長さ1,500㎜のプレート計8枚で補強溶接していた。桁行方向は一面が壁に接しているためと、反対側は通行のじゃまとなるため補強が出来ないのである。他の棟でも同じ状況であった。

柱補強.jpg

 途中住人と出会った時お辞儀をされて、あわてて返礼した。住人は平静である。また補強溶接前のサンダー掛けをしている作業員は、カメラを向けたら、わざわざ良く見えるようにしてくれた。この様な状況であったから、住人の人に新聞に出ていた破断した柱はどこかを尋ねたら普通に教えてくれた。住人に対して建物の安全性について十分な説明があったのであろう。

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阪神大震災視察 ⑤ [阪神大震災視察]

5時前に対策本部に戻ると建築技術本部の部長が来られていたので挨拶した。まもなく阪神電鉄の青木駅までの支店専用バスが出るとの事で、フェリーの予約をキャンセルした。国道2号線を走ったが、バス専用の規制が始まる地点までは大変な混雑であった。

鉄道陸橋の鉄骨柱の破断-1.jpg

鉄道陸橋の鉄骨柱の破断.jpg

6km程を1時間以上掛り青木駅についたが、一般の人であればさらにバスに乗るための待ち時間が必要(30分以上?)である。阪神電車はそれ程の混雑ではなく、梅田まで30分位であった。途中外はすでに暗かったので、被災の状況は分からなかった。

 京都の町は神戸から帰った目には全く別天地であった。大阪支店に予約して戴いた京都の宿は、支店施工の新しい建物である。夕食は頼んでなかったので、京極に食事にでかけ、偶々、神戸に本店のあるステーキ店を見つけてそこに入った。

作業衣であったことから、自然に担当の調理士と震災の話となった。何とその調理士は本店が倒壊したため、京都で働いているとのことであった。客が少なかった事もあり、店長も出てきて話に加わった。建物をより耐震にするためのコストの話が出た。

橋脚の応急措置.jpg

大雑把に、構造のコストを全体の1/3として、構造の分を1/3くらい通常の建物より余計コストをかければ、ものすごく丈夫になる。即ち、全体工事費の10%アップである。こんな説明をしたら店の人は大変興味深い様子であった。

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阪神大震災視察 ④ [阪神大震災視察]

店舗が並ぶ下山手通りは倒壊の危険のため、通行止めであった。しかし全般的には通行止めは少なく、頭上注意とだけで、傾斜している建物のすぐ脇の歩道を、夕方のせいか夥しいひとが代替バス乗り場に向かって歩いている。いかに多くの人がこの三ノ宮市内に働いているかであり、地震が未明の早朝でなく、昼中であったらと想像するとその惨事は計り知れない。

立ち入り禁止区域.jpg

余震がないことを祈るだけである。もっとも、視察中は緊張しているせいか恐怖感は無く、もし余震があったらどの方向に走ろうと考えていたが、はたして地震のときにうまく立ち回れたかと思うと、このリポートを書いていてぞっとなった。

繁華街の状況.jpg

いくつかのビルで中間の階が崩壊し、一層分が無くなっている。神戸市庁舎では超高層の新庁舎は無被害であるが、低層の旧庁舎がこのパターンで崩壊している。崩壊したフロアーに水道局の配管経路などの資料が保管してあったため、水道の復旧が遅れた原因のひとつと言われている。この崩壊現象について、ある大学の先生が2次モードのゆれが原因と言っていたが、高層の建物でないのに本当かなと思う。上下動が強かったことから、PCパイルの打撃の際の反射波による破損が思い浮かんだ。

市役所旧館 層崩壊.jpg

層崩壊した建物.jpg

層崩壊した建物-2.jpg

層崩壊した建物-3.jpg

注:その後層破壊の主原因は、下層まではSRC造で上層はRC造と変わったことから、強度差が大きかったとされている。

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阪神大震災視察 ③ [阪神大震災視察]

傾いている建物が所々に現れてきて、建築の対策本部に到着した。ここで土木の3人とは別行動となった。部下の机の後に電子レンジを置いてから、本部の方々に挨拶をした。部長とは3年前に1年間のセミナーをご一緒している。次長とは技術課長の時以来の面識である。他の人もそうであるが、皆さん元気なご様子でかつ笑顔をたたえているのが印象的であった。建築技術本部から二人の次長が応援に来ていた。また、東京支店から主査が詰めていた。部下は現場に行っていて残念ながら会えなかった。

貿易センター.jpg貿易センターの外構.jpg

忙しい中を次長に三ノ宮市内を案内して戴くことになった。まず気付くのは道路がガタガタなことである。液状化の跡が多く、全般に地盤が沈下し建物との間で口が開いている。神戸営業所が入っている貿易センターはガラスが数十枚割れた程度であるが、外構は全壊の状態であり水道は使えない。メリケン波止場の方に歩いていく途中で高速道路の桁の落下防止のプレートが破断していた。しかもこの海上の高速道路は、先の方で落下はまぬがれたものの3mくらい桁が直行方向に移動していた。

ホテルオークラ.jpg

ホテルオークラは低層部でタイルが落ちる程度の損傷であるが、外構の損傷はひどく、水が使えないため休業している。もっとも外部から見ただけであり、内部の家具等の状況は相当なものであろう。今までは格好のデートコースであったろうメリケンパークはいたるところに地割れが生じ、護岸は傾き、また決壊していた。視察中に救援物資の輸送のためにヘリコプターが公園に着陸した。医療品のようであった。

メリケン波止場に行く道路.jpg

メリケンパーク.jpg

メリケン波止場の方に歩いていく途中で高速道路の桁の落下防止のプレートが破断していた。しかもこの海上の高速道路は、先の方で落下はまぬがれたものの3mくらい桁が直行方向に移動していた。

高速道路のずれ-1.jpg

高速道路のずれ-2.jpg

三ノ宮市内に向かって歩いていくと、街路で、たこやき、やきそば、お汁粉などを売っている。東京に比べて安いのを見て嬉しかった。繁華街の30年以上たっていそうな建物が軒並み倒壊か、傾斜していた。鉄筋はほとんど丸鋼で帯び筋の間隔も広い。視察した範囲では解体をしている建物は少なく、おそらくは解体のための資金のせいであろう。国が撤去費用を負担する考えがあるとのことであり、結論が出ないのであろう。

繁華街の状況.jpg

柱脚の破壊.jpg


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阪神大震災視察 ② [阪神大震災視察]

支店は大変な状況であるにも関わらず、現状の説明など丁寧に応対して戴いた。しかし私と同僚とは、神戸に応援に行っている部下達のために電子レンジ(食事は3食全て弁当で冷たい)を調達すべく、近くの電気街に行きたいとお願いした。時間が無く当初予定した所でなくもっと近い店を紹介してもらい急いで買いに行った。

電子レンジが重たいのには全く閉口した。しかしこの程度のことはとても苦労とはいえない。支店に戻り急いで昼食を戴き、大阪港に出発した。地下鉄入り口で、ばったり技術研究所長と会った。お一人である。

会社でチャーターしているフェリーは、船の修理工場の専用船着き場からである。65人乗りのフェリーであったが、時間のせいで乗客は15人位である。救命胴衣を着け、乗船名簿にサインするとさすがに緊迫感がでてきた。

チャーターした専用フェリー.jpg

30分程航海すると遠くに芦屋浜の高層住宅群が見えてきた。メガストラクチャーの柱が千切れたと報道された建物である。思わずデッキに出て写真を取るが、揺れがあるのと簡単カメラでは大した写真は取れない。次には、六甲アイランドが見えてきて、やはり報道されていた埠頭のクレーンの柱が座屈しているのが分かった。地上10m位の所で全て曲っている。中には完全に倒壊したものもあり、施工の不良というより設計の問題(地震力の設定)のように思われる。護岸の損傷は遠くなので分からない。同じくアイランドの高層建物もそびえているしか分からない。

埠頭のクレーン.jpg

1時間の乗船でポートアイランドのデッキに着き、専用バスで神戸営業所に向かった。道路は大変混雑していた。道路は所々に液状化した砂が噴出している。高速道路の直径2m位の鋼管橋脚が局部的に座屈している。仮設鋼材で支持しているが、余震があればどうなるか分からない橋桁の下を、多くの車両、人々が通行している。粉塵があるのか人々の多くはマスク(倒壊した建物からアスベストが飛散している、との情報があった)をし、ナップザック姿が多い。

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