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現場勤務の思い出⑪-屋上の防水勾配 [建築施工]

建築施工を全く知らずに大学を出て現場に配属されると、施工について、いちからの勉強ばかりである。協力会社の作業員の方はプロだから頭を垂れて教えてもらうしかない。しかし新入社員とはいえ監督する立場だから、全て作業員任せには行かない。そこで役に立ったのは社内資料の「施工ハンドブック」を勉強することであった。

おそらく大手の建設会社には同じような施工に関する資料があると思うが、筆者が入社した会社では「現場管理」「仮設工事」「基礎工事」等から始まって各工種ごとに揃っており、「電気設備工事」など設備までのハンドブックになっていた。現場の工事の進捗に合わせ、前もって次の工事について施工ハンドブックを勉強したのである。

新入社員が自ら現場の問題点を発見して、対策を提案し、採用されれば、それは当人にとってものすごい励みになる。筆者に関しては屋上のコンクリート打設の計画において、平面的にコンクリート天端レベルを図面化した時であった。筆者は鳶、土工、鍛冶工を担当していたからである。

鉄骨工事は既に終わって、梁の上にはデッキプレートが敷設されている。デッキプレートは霞が関ビルの時に開発された、スラブのコンクリート量を少なくできるU形型枠である。鉄骨の梁は水平に取り付けられていたので、屋上の防水工事の為、防水下地のコンクリートは1/100の勾配をつける必要がある。

勾配を持ったコンクリート下地にアスファルト防水を行い、その上に押えコンクリートという事務所ビルでは一般的な仕様であった。排水溝は建物の外周に配置され、ドレンで下に排水される。雨水ドレンは建物の中央部に持ってくることは望ましくない。もしドレンパイプが水漏れしたら被害が大きくなるからだ。

従って下地のコンクリートは建物中央のペントハウスの部分を厚くし(高くして)、外周は設計厚さとして1/100の勾配を計画したのである。筆者は当然、構造図を見てスラブの厚さを確認した。問題はここにあった。続く

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