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終の住処(おわりに)073 [終の住処]

おわりに

 家内と私の終の住処を建てた顛末は以上であるが、単に私たちの思い込みの羅列ではないか危惧している。全ての人が満足する終の住処は、それぞれの価値観が異なるのだから決して本書の家がそうではない。最初にお断りしたとおり、あくまで家内と私にとっての終の住処であるが、幾つかの一般性は示せたのではと考えている。

日本は災害の多い国であり、安心して生活する上で終の住処をどうするかは人生の大きな課題である。終の住処を建築中に東日本大地震・大津波災害が発生し、又、本書を草稿中には広島での大規模な土石流が発生した。無くなられた方々にご冥福をお祈りし、災害を受けた方々にお見舞い申し上げる。

 この事を教訓に、終の住処の土地を探す際に十分検討することは非常に大切である。しかし先祖伝来の土地を離れることは難しいであろうし、又、土地探しと言っても選択範囲が限定されることもある。従って災害の少ない理想的な土地はむしろ手に入れるのは難しいのかもしれない。

 筆者は過去に大きな災害が生じていない地域で土地を探し当てた。これは全くの偶然で、偶々結婚した時に住んでいた社宅の沿線に最初の家を求め、そして終の住処は一つ前の駅近くの土地だったのである。

 耐震設計については建築基準法に建物に必要な強度は示されているが、それは最低基準であり、終の住処の設計に当っては基準の1.5倍以上の強さの筋交いや耐力壁を配した。強くするための費用は、土地の価格や建物全体の建築費の中では3%程度なのである。その程度の費用は、建築で発生する各種オプション(豪華さや便利性)を倹約すればかなりの分は捻出できるのである。

 終の住処は家内と二人で建てたものである。家を建てるには先ず資金が必要であるが、家内が倹約していたからこそ貯金ができたと思っている。私が働き続けたことが前提ではあるけれど、それはなんとしても終の住処を建てるのだと言う、家内の夢があったから貯金が出来たのである。

 私にとっては思わぬ家内の提案に戸惑いながら終の住処を建てる決心をし、土地を探しては設計(スケッチ)していく過程は楽しい思い出である。又、終の住処の土地を見つけ、売主である工務店に出会ったのも全く偶然の巡り合いと思う。

 家内と私の定年までの平凡な生活の中で続けた些細な努力と、偶然の巡り合いによって終の住処が出来たと思わずにはいられない。感謝あるのみである。











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終の住処(第7章 ⑦)072 [終の住処]

銀行からの借り入れ

持家を売らないと決めたので銀行から借りる必要が生じたが、借金の目途は容易に立った。銀行は住宅資金なら喜んで貸してくれるのである。返済が滞れば抵当権を行使して家と土地を売却でき、銀行には全くリスクが無いからである。

リスクが無いということは利子も少なく、長年給与の振り込みや貸金庫を利用している銀行からは、さらに定年が迫っている私でも上場企業に勤めていると割引があった。

また、住宅取得推奨のため、年末での住宅の借金残額の1%分が所得税(住民税までも含まれる)から控除されることができ、金利は実質0.4%となったのは大変嬉しい誤算であった。

土地購入と建物工事費の不足分を銀行から借りたのだが、利子は2年間で10万円くらいであった。住宅取得優遇税制(住宅借入金等特別控除、平成29年までに住宅を取得した場合)のおかげである。

とかくして終の住処の資金はどうにか出来ていたのであった。土地の購入から、設計、建築費用など実際の資金調達の計画は図7‐1である。










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東日本大震災における高速道路の復旧工事を巡る談合疑惑 [建設関連ニュース]

東日本大震災で被災した高速道路の復旧工事を巡る談合疑惑で、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで公正取引委員会の強制調査を受けた舗装会社20社のうち、最大手のNIPPOなど上位3社が仕切り役を務めていた。高速道路の工事範囲を工場近くの道路会社が受注できるよう調整していたとされる。

落札率は予定価格の94%で、震災前の落札率が80%程度からみれば談合により道路会社に有利な額での落札であったと言える。

一方、談合していた道路会社の担当者は震災直後でダンプトラックが払底しており、輸送費が高くなっていたこと、人件費も急な需要に対して建設労働者が不足し、人件費も高騰していたと弁明している。又、「工場近くの道路会社」が受注するのは合理性がある。

勿論、貴重な税金が使われるのであるから、競争原理を阻害する談合は認められない。1990年代にゼネコンの談合が厳しく糾弾されて以降、談合は表面化することはなかった。おそらく実態としてもほとんど無くなっていたのである。

しかし「想定外」の大震災が発生し、被災者の生活にもかかわる道路復旧は緊急を要するのは確かであった。非常事態である。その様な時に悠長な「入札」等ではなく、役所が「工場近くの道路会社」に「随意契約」すべきではなかったか?今回の談合での入札率は一応、予定価格以内であったのである。

年度末に道路の改修が行われるのはよく見かけるが、これは役所の年度で余った予算消化のためと言われている。この方がよっぽど税金の無駄使いに思える。










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終の住処(第7章 6)071 [終の住処]

貸家

家は貸すことができるのならば、売らない方が良いのである。間取りは4LDKなのだが、インターネットの賃貸情報をみると一戸建ての貸し家の需要は多くはないがあることはあった。最寄りの駅から歩いて10分(買った時の不動産屋のパンフレットでは8分)、都心までの通勤時間は1時間少しとハンデはあるが、勿論駐車場があり小さいながら庭付きで、ガーデニングが好きな奥さんであれば、南道路だから気に入るのではないかと考えたのである。もし借り手が無ければ売るというリスク回避があるのである。

 内装のリフォーム代と、今後外壁の塗り替えなど費用は掛るのだが、家賃収入見込みは売却した場合の金額に対して利回りは5%である。持家を売却して運用して得られる利益はとてもここまではいかない。今、元本が保証されている金融商品は個人向け国債が金利0.20%(10年)で、社債は1.4%くらいである(当然倒産しないような会社の社債とすべきで、このような優良な社債を個人での購入は難しい)。

前の家の借金

前の家を購入したのは35歳の時であるが、その後給料が上がり節約したこともあって貯蓄が出来た。40歳を過ぎたころにバブルがはじけ、もはや銀行や郵便局に貯金しても利息はほとんど付かなくなった。それならば貯蓄より借金の一括返済が賢明である。

合計4か所から借金していたので、金利の高い順に返済したのである。最後の返済が終わった後、それまで毎月返済に充てていた分が無くなり、家計は楽になるのだが、せっかく節約する習慣が出来ているのだから生活レベルは変えず、返済分は個人年金として積み立てることにした。個人年金の利息は当時において定期預金より高く、又、年末の所得税控除になるので税金控除分は利息にプラスされるのである。










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終の住処(第7章 ⑤)070 [終の住処]

退職金

退職金を全て銀行からの借金を返済するのが一つのリスクであった。本来退職金は老後の蓄えに大部分を残しておくべきなのは分かっていたが、何しろ借金無しでは家は建たない。普通は銀行から借金するのでなく、現在の家を売却して仮住まいして家を建てるのだろう。建て売りなどでは売却出来るのを条件に契約することができるが、自分で土地を探して自由に設計するには、先ず自宅を売却し土地を購入する必要がある。

私は希望していた金額で売れれば貯蓄と合わせて土地と家が建てられると思っていたが、査定額は希望の2/3であった。建物は築25年なので査定はゼロ、つまり土地代だけなのである。そうなると建設費の不足分は銀行から借りなければならないことになる。仮住まいに費用は掛るし、引越しが1回余計に必要で、又、私も家族も仮住まいは気が進まなかった。

その為退職金全額で払える資金を銀行から借りることにしたのである。










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終の住処(第7章 ④)069 [終の住処]

お弁当

 サラリーマンのお小遣いの使い道で大きいのは、昼食を外食することである。社員食堂はあったが、会社の経費節減で食事補助が無くなり定食が500円位となっていった。そうした時私の好みでお米を玄米にした。子供は玄米を嫌がって白米はやめるわけにもいかず、炊飯器を2台にして白米と玄米を炊いて、私と家内は玄米を食べ、子供たちは白米という事になった。

玄米にしたのは白米に比べ栄養価が高いことで、宮沢賢治の「雨にも負けず」に出ている一日に4合のお米と味噌と少しの野菜を食べる、に習ったのである。4合のお米とは玄米4合であり、味噌は味噌汁で少しの野菜とは漬けものである。玄米を4合も食べるのは現代人には食べすぎだが、昔の農家の人たちは重労働で、それだけのカロリーが必要であった。玄米には表皮すなわち糠にはビタミンの他にたんぱく質もあり、味噌の大豆と合わせることで肉や魚を食べなくともたんぱく質は足りるのである。

玄米を食べ始めたら外で白米を食べると味気なく感じ、ついに社員食堂をやめてお弁当を持っていくことにした。御握り2個とバナナ1本で、御握りには佃煮と自家製の梅干しを入れた。これによる節約は少ないかもしれないが、玄米を食べると食事を特に豪華にしなくともよくなるような気がし始め、このことの方が節約に効果があった。要するに食事は栄養が第一と考えることである。

ついでに言えば日本の食量自給率は先進国の中では最低の40%であるが、これは安全保障の観点で大問題である。今後、世界の人口が増え続けて食糧問題が深刻となった時には、減反している米作りを復活させ、昔の日本人のように玄米を食べれば飢餓することは無いであろう。










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終の住処(第7章 ③)068 [終の住処]

料理という趣味

 私が酒やゴルフをやめて以来休日の過ごし方をどうしたかと言うと、料理にはまったのである。男の手料理である。男が料理をする番組が増えたのは最近であって、私が始めた時の手本は壇一雄の本であった。

料理については元々食い意地が張っていたので、私の蔵書の1/5は料理関係なのであった。その中に壇流クッキングがあったのである。この本は通常の料理本と違って材料は書いてあるが分量までは記載がなく、塩加減などは自分で決めるしかなかった。まあそのあたりが男の料理なのだと一人合点して、適当な料理をしたのだった。

私の作るのは壇流クッキングの影響を受けて、如何に安い食材を美味しくするかというもので、例えば牛の尻尾を120wのスローポットで8時間位掛けて柔らかくしたシチュウなのである。或いは餃子は小麦粉を練って皮を40枚作り、具を入れてホットプレートで焼く。一人10個の餃子となるが、子供のためにはチャーハンか焼きそばも一緒に作っている。

いずれも手間と時間は掛るが食材は安い。家庭の主婦には他の家事が沢山あって、手間と時間が掛る料理は無理なのだが、暇な時間をどうしようかと思案する男にはうってつけの趣味になるのである。










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終の住処(第7章 ②)067 [終の住処]

電化製品、IT機器

 電化製品は日進月歩で性能の向上がなされ、ついまだ使えるものでも新しい製品に買い替えることが行われている。特に省エネ製品では買い替えると電気代が安くなるのでこの傾向が強い。しかしまだ使える省エネではない製品を使い続けるのと、どちらが本当に環境に優しいのか誰も明確には答えを出せないのである。

 又、IT機器についても、パソコンやスマートフォン、デジタルカメラなども性能が良くなると時代に遅れまいと買い替えることになる。スマートフォンはファッションと同じで、新しい製品に夢中になる人々が多く、2年間の契約が過ぎるとすぐに他のメーカー品に乗り換えるのは、若い人たちの大部分ではないだろうか?家の子供もそうなのだ。

私はこのようなメーカーの戦略である大量消費を甚だ疑問に思っている。例えば薄型テレビが広まった時にもブラウン管テレビを使いつづけ、2回も修理した位である。

又、デジタルカメラはあるメーカーの最初のモデルが次のモデルになる直前、安くなるのを待って購入した。次のモデルでは画素数が2倍となったが、仕事で使うのには画素数は最初のモデルでも十分で、あまり画素数を多く設定して写真を撮ると、例えばパワーポイントの作動が遅くなるし、報告書のデータサイズが大きくなりすぎるのである。

デジタルカメラの初代のモデルを購入してから6年位経過した時に、そのメーカーの工場の現場に技術指導に行く事があった。現場写真を撮るためカメラを持って事務所を出た時に、現場社員が私のカメラを見て他のメーカーのカメラを持っているのを客に見られると困ると言うのであった。私がカメラをよく見せると、現場社員は絶句した。もう4世代位違うのでその社員が分からないのは無理も無い。

物を長く使う大事さを忘れてはいけないのである。










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基礎杭の支持力不足による問題-2 [建築事故]

横浜市都筑区で施工されたマンションで、杭の長さが足りずに建物が沈下した事故に対し、2016/1/13付で国土交通省の処分が行われた。三井住友建設は指名停止1か月、1次、2次下請負業者は営業停止15日等である。

主な処分理由は三井住友建設については、1次、2次下請負業者が専任の主任技術者を置いてないことを知りながら、請け負わせたことである。1次、2次下請負業者は専任の主任技術者を置かなかったこと、一括で下請負に出し、又、受けたこと、2次の旭化成建材は更に報告書に偽造データを用いたこと等である。処分の軽重は社会的制裁がすでになされている(信用失墜)ことなど考慮したものと推察される。

しかしながら処分の理由で先のブログで指摘した、三井住友建設は元請負者だけでなく、設計者でもある。杭の種類は既成杭といって予め工場で長さを決めて作られるものであり、設計図の長さが実際の地盤と整合出来てなかったことは重大な責任があるはずである。

実際の地盤は複雑であり、そのために事前調査は慎重に行うべきで、特にこの地域は河川、海岸に近く支持層の起伏がある。例えば建築学会の基準では海岸部等の地盤では地盤調査箇所数を2倍に行うべきとしている。実際はどうであったか?

又、設計者は設計だけすればよい、というわけではなく、設計監理の責任も負うのである。監理とは通常設計通りの施工をしているかを監視することであるが、今回の事案のように設計通りでは問題がある場合には、施工者への適切な指示を行う必要がある。

今回の事件の再発防止のためには、設計者としての三井住友建設の責任も明確にすべきと考える。










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終の住処(第7章 ①)066 [終の住処]

第7章 資金計画

お金の掛る趣味

私は52歳の年に酒の飲みすぎが原因の肝臓の病気のため4か月入院し、以後一切飲酒をやめた。退院してからはアフターファイブの御誘いはほとんど断った。それ以前には酒代は毎月5万円くらい掛っていたが、それが全く無くなったのである。

ゴルフも勧誘に乗せられて会員になったクラブが、実は係争中(重要事項の説明が無かったのは騙されたようなものだ)であって、裁判に負けて経営権を失い破たんした。会員権は紙くずとなったのである。これを機にゴルフをやめた。これで私のお金の掛る趣味は無くなり、その分すべて貯蓄にまわったのである。

なお私の趣味は他に読書(書籍約1500冊)、囲碁・将棋(有段免状)、日本画(鑑賞が主)、ギターの弾き語り(カラオケに行く必要はない)、料理(週末の一日は料理をしている)と数は多いが、何れもあまりお金は掛らない。

自家用車

 私は車に関してはほとんど興味がなくて、免許も取って無いくらいであった。結婚して住んだ社宅は都心であり、200m以内にお店や病院がある大変便利なところであった。社宅から前の家に引越しをして、流石に車が必要と家内が言うのでやむなく購入した。

バブルが始まった時に購入した前の家は、子供が熱を出したら前の駅近くのホームドクターまで車が必要なのである。車の用途は遠出など考えてなく、家の駐車場は庭を少し広げたこともあって購入したのは1000ccの小型車である。家を購入したばかりで貯金は少なかったが、賞与で何とか購入出来たのが1000ccだったのである。

家内はぺーパードライバーだったから、近くの自動車学校にリハビリ教育を受けに行った。その結果なんとか家内は実家まで1時間半の運転が出来るようになった。私は小型車で満足していたが、6年位してから急に車の運転免許を取ることとなり、丁度20歳違いの人たちと受講することとなり、私は彼らより10時間余計に実技の教習に通い取得した。38歳の時である。

自分で運転するとすぐに1000ccの車では物足りなくなり、1800ccの車としたが、会社の同期達はもっと高級な車に乗っていた。この車は10年乗り続け、次に購入したのは1400ccの小型1ボックスである。これはゴルフをもうやめたので実用本位に選択したのである。

車好きな人でBMWやベンツに乗って、毎週時間かけて洗車するのを見かける。確かにBMWだと洗車も楽しいだろうが、私の趣味ではなかった。外車は傷でもつけたら修理代は国産の2倍である。車を趣味にしたらサラリーマンは新たな家を建てるのは難しいだろう。










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