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アスクル火災③-効率化重視し、消防法違反 [建築事故]

埼玉県三芳町の通販会社「アスクル」の物流倉庫で発生した火災で、県警に消防法違反容疑で書類送検された物流センター長は違法保管を供述していることが28日、県警への取材で分かった。効率化を重視し過ぎた結果、消防法を軽視していた実態が浮き彫りになった。フォークリフトから出火した原因も判明。県警は関係団体に情報提供し、再発防止策を求めた。

県警によると、倉庫を管理する子会社「アスクルロジスト」は物流倉庫とは別に、地元消防から許可を得て、約15m離れた場所に通常より多くの量の危険物を保管できる危険物貯蔵所があった。計286品目、約12000点の殺虫剤などの危険物があったが、基準を超えた分の危険物を貯蔵所で保管しなかった理由について、男は「余分な時間と労力がかかるので、貯蔵所に移さなかった」と説明。県警は、出荷遅れを恐れ、違法状態が常態化していたとみている。

出火原因をめぐっては、フォークリフトのエンジンルーム内に段ボール片が入り込み、エンジン付近の高温になる金属製の管に触れて発火、床にある他の段ボールに燃え移ったとみている。火災が起きた端材室は多量の段ボールが堆積。高さ約3mもの段ボールが積み上がっていることもあったという。2017/7/29 産経

この事件については本ブログでも、火災事故原因消火作業の遅れについて2回取り上げている。事後原因は①タバコなどの火の始末の過失で段ボールに引火②スプリンクラーが作動しなかった③防火シャッターが荷物で下がらなかった、などを挙げた。推定なので当たらないのは当然ではあるが、「段ボール」が火災原因であったことは半分くらい的中している。

しかし火災事故原因がこれほどまでに「人的要因」であるとは驚きである。「余分な時間と労力がかかるので、貯蔵所に移さなかった」とは安全を蔑ろにした呆れた言い訳である。これは消防法に対する確信犯である。

倉庫業では当然建物自体は勿論、輸送を委託された商品についても保険をかけているが、重過失による火災に関して保険金は支払われない。アスクルにとって子会社に賠償請求することができるのか、そしてその子会社を債務超過で破産させることが出来るのかは知らないが、常識的には出来ないだろう。

アスクルの筆頭株主はソフトバンクだから倒産することは無いだろうが、失墜した信用の回復には時間が掛るであろう。尤もグループ会社製品の輸送が主であろうから、顧客が減少することは無いのかもしれない。

巨大グルーブ会社の子会社の倫理観の欠如による事故としては、三菱自動車の車輪脱落事故が思い出される。「親方日丸」ではないが、子会社には「破産の恐れ」は無く、一方、親会社に比べ給与が低く、又、天下りを受けている。この様な風土が「倫理観の欠如」を生むのではないだろうか?

これだけの火災事故である、再発防止を行わなければ何の進歩もない事になる。原因が「故意による過失」であるから、これには罰則を強化するしかない。子会社だけでなく、請け負わせた親会社の管理責任にも罰則を適用するかは議論の分かれるところである。

建築的には、外壁の開口が少なく、消防隊員が入れなかったことも火災が長期化した原因であった。30mに一カ所は必要ではないか?

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