So-net無料ブログ作成
検索選択

現場勤務の思い出⑨-鉄骨工事 [建築施工]

鉄骨建て方、と言えば鳶工がサーカスのように細い梁の上を歩くイメージがあると思うが、それは東京タワーを建てた時代である。東京タワーの建て方は電波塔を建てているような作業員が集められたのだろう。

しかし霞が関ビルの時には梁を取り付けた後、柱から「親綱」を渡してそれを手摺代わりに鳶が梁を渡って行くようになった。高所作業をする作業員全てが安全帯を装着していたが、まだ、親綱に安全帯の命綱をかけるまでには至ってなかったようだ。渡るのに面倒だからである。

又、霞が関ビルの時代には「水平養生」についてもせいぜい4フロアに付き1フロアにネットを張る程度であった。建物外周に張るネット(垂直養生)は現在も使う25mm目のネットであるが、床のコンクリート打設の時にその階をシートで覆う事まではしていない。

筆者の最初の現場では霞が関ビルの時よりは安全管理は進んでおり、梁を渡る時には親綱に命綱を付けて渡る様計画し、実施していた。ただし全ての作業員がその様にしていたわけではなかった。本来計画したゼネコン社員としては命綱を使用してなかったらその場で注意すべきであるが、何しろ鉄骨建て方中は危険だから、近づかない上司からに言われていたので、「管理」は十分ではなかった。

筆者に出来る事は明日の作業内容、所要人員を書く「作業指示書」に安全指示事項として「安全帯の使用」を記載することであった。これはもし墜落事故が起きた時にゼネコンとして「最低限の管理」をした証拠となるからである。

又、現場を回って「親綱」が外れていないかを確認することであった。もし外れていれば筆者に出来るような取り付け方法(フックなど)であれば付け直すが、基本的にはもし親綱が外れて事故を防げなかったら筆者(ゼネコン)の責任になるから、鳶工に指示して付ける必要がある。そうした場合たとえ1か所の親綱の取り付けでも高層ビルともなれば、地上から行く場合結構な手間となるから「常傭清算」となる。日頃から鳶と仲良くしておけば、その位の事であればサービスでやってくれるのだが。

ところで安全帯の使い方であるが、「千葉・市川、点検作業中にクレーンで宙づり死亡2017/7/23 産経」という報道があった。命綱で宙づりである。つまり安全帯を装備し命綱を使っていたにも関わらず死亡したのである。原因は不明だが、安全帯の使用方法が間違っていたと推定される。

命綱の位置は背中ではいけない。背中にあると落下した時に「さば折り」状態となって背骨を損傷するからである。又、命綱は自分の「へそ」より上の親綱に付けなければならない。命綱の長さは1.2mくらいだが、もし親綱が足元にあった場合、落下すると1.2m+安全帯の高さ分落下する。つまり2mくらい落下することになって、時速22kmとなる。時速22kmで安全帯(幅は5cm)を引っ張られたら、身体には相当な衝撃力となるのである。

ブログランキングに参加しております。御面倒様ですが、クリックをお願い致します
にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村
有難うございます

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0