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現場勤務の思い出⑧-鉄骨工事 [建築施工]

鉄骨工事の要諦は施工計画の完成度である。鉄骨は工場で製作され、現場では組立だけであり、施工計画に問題が無ければ現場は円滑に進捗する。だから「現場管理」は重要では無い、という訳ではないが、実績がある鉄骨メーカーと建て方を担当する協力会社に任せておいても大体上手く施工されるのである。

「段取り八分」とは「施工管理」する上で仕事量として計画が8割で、作業が2割と言うほどの意味で、計画の重要性を説いたものである。鉄骨工事はまさに「段取り八分」と言う事になる。計画に十分な検討、時間、労力をかけずに不備があると、その対処の為現場作業は混乱し、「手戻り・手直し」の連続となり、対策が後手々々になってしまうのである。そうなると、品質(Q)・コスト(C)・工期(D)・安全(S)・環境(E)全てに悪影響を及ぼす。

鉄骨計画、準備の要点としては

1.鉄骨メーカーの選定  品質確保の為と、工事費の10%近くになるから最も重要である
2.鉄骨建て方計画    立体建て方、水平建て方ほか
3.工程計画       メーカー選定、ロール発注など現場以外でのスケジュール
4.鉄骨製作図      外装都のクリアランス確認、意匠図・構造図・設備図との整合
5.品質管理       現場溶接(溶接資格、検査方法)、高力ボルト、工場検査
6.安全計画       水平、垂直養生
7.鉄骨移送、搬入計画  移送ルート(届け出)、現場ゲートの広さ
8. 鉄骨の補強      タワークレー設置補強、台風時の仮設筋交いワイヤー
9.作業地盤       移動式クレーンの場合の地盤支持力

等が直ぐ思いつく。「逆打工法」では杭工事の時に鉄骨が必要だから極めて忙しい事になる。

最初の現場の時(床付け)には既に鉄骨計画はほぼ完成しており、筆者は計画には関与できなかった(実力も無い)ので、先輩に習いながら日常管理をしたのである。

今は分からないが、当時はゼネコンの社員は、「主職:大工、鉄筋、鳶土工」の棒芯やその上の親方から随分可愛がられた。飲みに連れていってもらったり、正月には5kgくらいの「きんとん」を貰ったりした。現場所長となると、自宅に鳶土工の棒芯が門松を飾っていた様だ。

作業員と仲良くなるのは善し悪しであるが、慣れ合いに注意すればよい面が多いはずである。今回の鉄骨工事の為に新しく来た鳶工から筆者は記念写真を頼まれた。デッキプレートの上に並んだ鳶工たちの真ん中に座っていた。これは間違いなく次の鉄骨現場での自己アピールの為で、謂わば履歴書になるのだろう。有名な工事ともなれば職人にとって「勲章」かもしれない。

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