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吉祥寺で車暴走、歩行者ら7人けが-運転の85歳を逮捕 [エッセイ]

20日午後2時ごろ、東京都武蔵野市吉祥寺本町のJR吉祥寺駅近くの路上で、乗用車が横断歩道付近にいた歩行者らを次々とはねた。警視庁武蔵野署と東京消防庁によると、2歳の男児を含む男女7人が負傷したが、いずれも意識はある。武蔵野署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、運転していた東京都小金井市の無職(85)を現行犯逮捕した。

武蔵野署によると、真田容疑者は「アクセルとブレーキを踏み間違えたかもしれない。よく覚えていない」と供述。同署は詳しい状況を調べている。

乗用車は現場近くにある東急百貨店の地下駐車場から地上へ出た際に路線バスと接触。その直後にアクセルとブレーキを踏み間違えたとみられ、横断歩道付近にいた7人をはねるなどした後、ガードレールに衝突して止まった。真田容疑者と同乗の女性にけがはなかった。近くで目撃した女性が「車が突っ込んで歩行者をはねた」と110番した。2017/10/20 産経

吉祥寺で車暴走、歩行者ら7人けが 運転の85歳を逮捕.jpg

歩道のガードレールに衝突した事故車両(20日午後2時54分)
 
またしても後期高齢者の運転による交通事故である。筆者には毎月報道されているような感じである。尤も交通事故自体は毎年50万件だから、1か月に4万件となるので後期高齢者の運転による交通事故があっても不思議ではない。ただし複数の怪我人が出るのは珍しいかもしれない。

後期高齢者の運転による交通事故が起きるたびに、免許更新時の審査では視力だけではなく、反射神経なども行うよう変更すべきだ、という意見や、後期高齢者となる75歳以上は更新を認めず、免許を返納すべきだ、という意見が出る。

筆者は前者の審査方法を変更するのが良いと思うが、対象年齢を75歳以上とするかは難しい。個人差があるからである。例えば認知症はもっと若くしても発症する。又、運動神経がもともとあまりない人もいるであろう。つまり運転が下手な人である。

又、後者については人権の問題がある。米国では自動小銃を持つ権利があるくらいだから、自動車を運転する権利は明らかに国民誰もが(勿論免許取得するのが前提)持っている。自動車はもはや文化的生活に必需ともなっているからである。

科学技術は人々を豊かにしてきたし、障害を持った人にも器具を開発して歩行を可能にし、走れるようにもしている。その究極がパラリンピックである。そして自動車では今や自動運転技術の開発に世界中の会社がしのぎを削っているのである。

自動運転は未だ時間が掛ると思うが、今、各自動車メーカーは運転者をアシストする安全装置を盛んに喧伝している。例えば間違ってアクセルを踏み込む防止だとか、前方に障害があるとブレーキが働く装置等である。写真を見ると事故を起こした車は、販売台数第1位の最新のハイブリッド車である。この車には障害への追突事故を防ぐような安全装置は無かったのだろうか?

勿論、第一義的には運転者の責任である。しかし85歳の容疑者に新車を売る際に、安全性をセールスポイントにしなかったのだろうか?その言葉を信用して購入したのではないだろうか?何れも筆者の推測であるが、仮にあったとしてもメーカーに責任が問われることは無いだろう。HP等にも安全に止まる、とは書いていない。小さい文字であるが。

あるメーカーの車はブレーキアシスト技術も謳っているが、アクセルとブレーキの位置について、従来では前の車輪がある為アクセルが運転者の中心に寄っている。ブレーキは中心寄りやや左よりである。しかしこのメーカーの車は、前の車輪が邪魔しないように前に移動し(ロングノーズになるのだが)、アクセルは右の寄せ、ブレーキは身体の中心にしている。これは工夫なのだが、筆者には全部の車にすべきことのように思える。

アクセルとブレーキの位置.jpg

アクセルとブレーキの位置(マツダHP)


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ハクチョウ、1500羽ひらり-新潟・瓢湖 [建築施工]

ハクチョウの飛来地として知られる新潟県阿賀野市水原の瓢湖に今年もハクチョウが訪れた。瓢湖管理事務所によると、ハクチョウは13日現在1533羽が確認されている。ピークの11月下旬には約5000羽を超え、越冬して3月頃に北へ回帰する。

16日夕方、続々とハクチョウが湖に降り立ち、鳴き声や羽ばたく音が周囲に響き渡った。1年に数回瓢湖を訪れるという東京都立川市の男性は「何度来てもハクチョウがたくさん訪れていて、圧巻だ」と笑顔で話した。

ハクチョウは日中、えさを求めて田んぼなどを移動する。同事務所によると、瓢湖では午前6~7時頃か午後4~6時頃、ハクチョウをよく観察できるという。2017年10月19日 読売

ハクチョウ、1500羽ひらり…新潟・瓢湖.jpg

湖に降り立つハクチョウ(16日午後5時9分、新潟県阿賀野市の瓢湖で)

白鳥が冬季に日本に飛来してくるのは風物詩になっている。筆者はなんとなく北からやってくる、ということしか認識が無かったので、ネットで調べてみるとシベリアの湖からやってくるようだ。かの国の冬は想像を絶する寒さになるから、白鳥の餌は何もないのである。

白鳥は姿形が美しく、亡くなった人の生まれ変わり、という伝説もあるくらいだから、日本人の多くの人は好きである。数千の白鳥の移動はさぞかし素晴らしい光景なのだろう。筆者も見たいものであるが、寒いのがネックとなりTVで報道してくれるのを見るくらいで満足するしかない。

数千の白鳥が来ても、特に農業や、日本の生態系に影響は無いようだから、観光に繋がるのであれば地元としては歓迎しているのだろう。湿地帯の生態系を守って、鳥類の餌となる生物を保護する、国際的に「ラムサール条約」と言うのがある。多分、新潟県阿賀野市水原の瓢湖も登録されているのであろう。

ところで白鳥は野鳥であるから、鶏インフルエンザノウィルスを媒介する。先のブログでも紹介したが、コブハクチョウ、コハクチョウ、オオハクチョウ、コクチョウは高病原性鳥インフルエンザにかかる検査優先種である。もし、飛来した白鳥が落ちていたら直ちに検査しなくてはならない。

新潟県阿賀野市でも昨年、オオハクチョウで鳥インフルエンザの疑いがあって、詳細な調査が続けられた結果、今年の初めに安全宣言がなされた。落ちていたオオハクチョウは別の原因だったのである。

ところで白鳥は狩猟禁止の鳥なので、捕獲して食べることは出来ない。江戸時代では殿様が吸い物で食べていた。冬に遠くからやってくるほどだから筋力はあるし、日本で豊富に餌を食べ、栄養を蓄えていれば、脂が載って さぞかし美味しいのだろう。

等と言う事を想像してはいけない。上述したように、白鳥は無くなった人の生まれ変わりである。日本武尊(やまとたけるのみこと)も白鳥に生まれ変わった。

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現場勤務の思い出47-上棟式 [建築施工]

鉄骨工事の有終とも言うべき上棟式を迎えることになった。上棟式は建物の竣工後も無事であることを祈念して行われる。日本では地震、火災、台風と建物には多くの危険が襲ってくるから、長く無事でいられるようにお祈りするのは日本の古くからの習慣である。

当工事も本社ビルとなる高層ビルなので、当然上棟式が行われることになった。本社ビルなので建築主としては客先だとか、或いは監督官庁の役人、政治家など合計200人くらいを招待するらしい。かなりな規模の上棟式となってしまった。

しかし問題があった。それは生憎2月なのである。尤も寒い時期での上棟式では、天候もさることながら、長い時間招待者を寒気にさらしてしまう事になる。招待客には高齢の方も多いので、風邪でも罹ってしまったら申し訳ない。

そこで上棟式は室内で行われることとなった。高層ビルでの上棟式は大梁か、ある程度大きい小梁をタワークレーンでゆっくり揚重する。紅白の幕を下げた梁が大空に上がっていくのを招待客は眺める、というのがクライマックスなのである。

室内での上棟式は、法被を着た鳶たちが木遣り唄を歌いながら、小梁を台車に載せて会場の正面に運んでくる。そして会場の正面にまで来たら、小梁の端部のボルト孔に高力ボルトをつけて、代表の人たちがインパクトレンチでボルトを締めていく、というパフォーマンスを行ったのである。

多分、過去にもこの様なことが行われていたと思うが、4階で行われた会場は既に外装のガラスが入っており、ジェットヒーターで暖めていた。式が終わってから反対側のフロアでパーティーが開かれた。招待客も満足そうに見えたので、まずまずの上棟式だったのではないだろうか。

筆者の会社社長も当然来ており、建築主始め招待客の多くに挨拶をして回っていた。政治家にも挨拶していたが、知り合いも多かったようだ。建設業ではトップ営業が一番効果がある、と筆者が知ったのは現場が終わって、管理部門に異動してからのことであった。

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人工島、都の調停案拒否-帰属巡り大田区議会委員会 [エッセイ]

東京都臨海部の人工島「中央防波堤」の帰属問題で、大田区議会の総務財政委員会は17日、江東区に86.2%、大田区に13.8%を帰属させるとした都の調停案を拒否する議案を全会一致で可決した。議案は、都の調停案に強く反発する松原忠義区長が提出したもので、近く臨時会を招集し、正式に議決する。

調停成立には両区議会の同意が必要だが、大田区議会では提訴を検討する声も出ており、40年以上結論が出ていない帰属問題は、訴訟に発展する可能性が高まった。この日の委員会では「著しく不合理だ」などと、調停案に対する不満が噴出。訴訟の他、都知事による裁定を検討すべきだとの意見も出た。

中央防波堤は昭和48年から都がごみの埋め立てで造成。2020年東京五輪・パラリンピックのボートとカヌー会場などの整備が決まり、大会までの解決を目指して協議してきた。2017/10/17 産経

「中央防波堤」が未だ住所も無いのには驚かされた。埋め立てが開始して既に40年も経っているのにである。東京都の怠慢、としか言いようがない問題である。如何にも問題の先送りが得意な役人の仕業である。歴代知事にも当然の責任がある。

今回の東京都の裁定の根拠は、両区の海岸線からの等距離線を基準に分割線を決め、交通、用途地区を分断しないように公園などレクリエーション地域は江東区、ふ頭地区は大田区にまとまるようにしたという。海岸線からの等距離線を基準にするのは国際的にも適用されている方法だそうだ。

ところで両方の区の言い分は、江東区は40年にわたる埋め立ては全て江東区側から行われており、ゴミの処分場のため臭いやハエ等、江東区民には多大な迷惑をかけてきた。従って最も苦労した江東区が100%所有する権利がある、というものである。

一方、大田区は埋め立てが始まる前は大田区漁民の海苔養殖場であったことを指摘する。そして東京湾の埋め立てが決定されて、海苔養殖場は無くなったのだから、元の所有は大田区なのだ、と主張している。

どちらの言い分も根拠があるように筆者には思えるのだが、埋め立てで海苔養殖場が奪われてしまった時に、漁民への補償がどうなっていたか、ネットで調べても分からなかった。もし相応な補償がなされていたのなら、大田区の言い分は二重取りのように思える。

将来的に発生する住民税がどちらの区に属するかが所有権争いの根底である。要は利権争いそのもので、国内でも中々決まらないのだから、まして領土問題となれば簡単に解決は出来なことを教えてくれる今回の報道である。

かつて丹下健三や黒川紀章は東京湾に巨大な人工島を造る計画を発表した。今のアクアラインの内側全部の人工島で壮大な計画、夢であった。勿論、周囲は十分な広さの運河である。これが実現すれば、これはもう新しい区になったのだろう。

さて、総選挙が終わったら小池知事はこの問題に取り組むのであろうか?火中の栗を拾う事になるかもしれないが。

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「銃ない米国に」訴え25年-射殺された服部剛丈さんの両親 [エッセイ]

米ルイジアナ州で1992年10月、留学していた愛知県立旭丘高2年の服部剛丈さん(当時16)が射殺された事件は18日(日本時間)、発生から25年を迎える。米国では今月も乱射事件が起きるなど、銃による犠牲者は後を絶たない。

「またか…」。米西部ラスベガスの野外コンサート会場で今月1日、男が銃を乱射し、58人が死亡した。名古屋市港区の自宅にいた父政一さん(70)はインターネットで事件を知った。「誰でも銃を持てる今の制度では、こういう事件が起きてしまう。免許制にするべきだ」と話す。

剛丈さんが亡くなって以降、夫妻は規制強化を求め、さまざまな取り組みを進めてきた。93年には剛丈さんの保険金などを基にした「YOSHI基金」を設立。「銃がなくても安心して暮らせる社会を知ってほしい」と、米国からの留学生への支援を始め、これまでに25人を受け入れた。「米国はなかなか変わらないが、今後も活動を充実させていきたい」。夫妻は前を向いた。2017/10/16 産経

「フリーズ」を「プリーズ」に聞き間違えて、玄関に近づいた日本からの留学生が射殺された事件からもう25年も経ったのだ、と思いだした報道である。当時筆者は、銃社会の米国ではありうる事件だと、同情と共に思ったのである。

しかし改めてこの事件をネットで調べてみると、当時単純に理解した状況では無かったようだ。先ず、「フリーズ」、「プリーズ」などというやり取りは無かった。射殺した男は身長188cmの大男で、一方射殺された高校2年の生服部剛丈さんは身長170㎝であり、恐怖を感じて発砲したという男の言い分の信憑性は疑わしい。

男は6丁も銃器を所持しており、取りだした銃はマグナム銃で、象などを打つ強力なものなのである。人に向けて打つ銃では無く、玄関近くには別の銃(所謂ライフル)があるのに、わざわざ奥の寝室まで取りに行った、という。

又、刑事裁判では過去2年間銃を使ったことは無い、との供述は偽証で、2年間に200回以上狩猟をしていたのである。又、近所でも野良猫を殺したりもしていて、近所でも危険人物とみられていた様だ。更に当日はトラブルを抱えてかなり飲酒していた。

刑事事件では陪審員12人全員が無罪とした。敷地に無断で入ってきて、家に侵入しようとした者を射殺するのは正当防衛、という法律があるからだ。しかし民事訴訟では陪審員ではなく判事による裁判となり、男へ70万ドルの賠償を命じたのである。男は70万ドルを払えず、自己破産した。米国の良心はかろうじて示されたのである。

翻って日本では豊臣秀吉の「刀狩」によって、庶民は武器を持つことは無くなり、それが現在に続いている(と思っている)。従って偶に銃による殺人事件が起きると、殆どが暴力団によるもので、一般人が銃の事件を起こすことは稀である。

日本では銃器による事件は極めて少ないが、ナイフや包丁の事件や交通トラブルが殺人事件へとなっており、決して安穏とした状況ではないようだ。筆者もチワワの散歩に出かける際には必ず施錠している。僅か10分にも満たない時間なのであるが家人がいるので、もしもの時に備えてである。

近くの公園に設置している放送塔からは、迷子のお知らせが多いのだが、偶にナイフを持った者を見かけた、という放送もある。

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現場勤務の思い出47-揚重設備 [建築施工]

建設工事計画で重要なものの一つに揚重計画がある。何しろ建築物は目方あたりの価格が極めて安い。自動車は1tonで100~200万円はする。高級車であれば1000万円/tonである。建物は床面積当たり1tonくらいで、価格は面積当たり30万円位だから、自動車に比べて1/30~1/3である。飛行機等とはもう比較にならない。

従って建設工事では物を運ぶのが大変になってくる。建物の地上部に限って言えば、当工事では、タワークレーン2基、2tonの人荷用EV1基、2tonの荷持用EV1基であった。何れも建物内に設置した。

タワークレーンは鉄骨建て方が主で、他は雑荷(溶接機等が入ったコンテナなど)を行った。外装がPCCW(プレキャストコンクリートカーテンウォール)の場合にはタワークレーンを使用するが、当現場のCWはアルミ製であったので、スラブ上で走行使用できるクレーンを使った。

2tonの人荷用EV1基、2tonの荷物用EV1基は作業員と仕上げ材の運搬である。高層ビルの場合、人荷用EVは必須で、階段で何十階も登らせたら作業にならない。荷持用EVは横幅が4mくらいあるので、天井の下地材等長物を運ぶのに必要である。

大型高層ビルでは揚重管理に担当者をつける必要があり、当時は機械部からの社員が担当した。予め揚重するものの重量や個数を申請して、日時を決めておくのである。しかしこの揚重スケジュール管理は仕上げ工事や設備工事の材料に関しては、幾らでも事前に申請が可能である。

つまりゼネコンが作成した総合工程表(マスタースケジュール)、ないしは月間工程表に基づいて申請すればよいのである。しかし高層ビルの上部では鉄骨工事や床のコンクリート工事が行われているが、これらは天候によって作業予定の変更を余儀なくされる。

上層階工事で荷物用EVも使う事があるが、天候によってキャンセルになったりする。するとその分は曜日を下げて行う事になるのだが、揚重係にとっては全て時間割を決めた計画が作りなおしになるから、何時ももめ事になるのだった。筆者には担当者が別途業者である設備業者の味方に思えたものだ。

今では揚重専門の協力会社があり、スケジュール管理や荷物用EVへの積み込み、各階への荷降ろし、整理等を請け負っている。タワーマンションでは各住戸へ必要な材料全てを水平運搬している。合理化である。

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現場勤務の思い出46-学生の現場見学-2 [建築施工]

当現場でも所長の出身校であるW大の学生見学が行われた。タワークレーンは残っていて鉄骨は最終を目指しており、耐火被覆工事は佳境を迎えていた。又、仕上げ工事も始まってきていたから学生にとっては様々な工種がみられる現場であった。

前の工事は設計施工の単独であったが、今回の設計は別であり、JV工事である。見学の対応として設計者に頼むわけにもいかず、又、JVの構成会社にも頼めない。そこで最も若い筆者がかなりの担当をすることになった。

最初の建設業の一般的なことや、設計、工事概要は所長が説明をした。そして学生を引率して現場見学となった。引率したのは工務担当の係長と筆者である。鉄骨工事が行われている階は危険なので、既に床が出来ていて耐火被覆工事が行われている階より下を案内した。

前の工事で使われていた人荷用EVではなく、超高層用に開発された仮設のEV(昇降速度が早い)で見学会の上まで登る。人荷用EVの床はエクスパンメタルだから、下は透けて見える。しかし設置したのは外部では無く、本節のEVシャフトを利用したから、多分学生たちは恐怖を感じなかったであろう。

耐火被覆の工事中に学生を連れた筆者を見て、作業員たちは声をかけてくれた。筆者もW大の学生ですよ、と返答した。筆者は鋼板耐震の耐火被覆の耐火認定を取るのに苦労した(実際は対した苦労ではなかったが)ことや、耐火被覆プラントの階では、緑が見えるプラントを作ったことを自慢した。

又、耐火間仕切り壁が地震時に層間変形しても追従住出来る事、如何に防火区画が大事であることを説明した。水平区画では床スラブとアルミカーテウォールの裏に取りついている耐火ボードと床スラブの間に耐火被覆材を絨毯させて入る部位を解説した。これによって下階の炎が外壁のガラスを割って上階に伝わってくるのを防いでいる。仕上げ工事についても解説したが、担当では無いので熱心には説明しなかった。

見学が終わり、学生たちの質疑応答の時間になった。すると学生が質問したのは耐火被覆であった。筆者は得意になって、例えば耐火認定を取得した鋼板耐震壁の基準法37条の大臣の特別認定制度をはじめ、耐火時間の規定など詳しく説明したのだった。資料なし、原稿なしで話したので学生たちは慌ててメモし始めた。

細かい話を20分くらいしたので、流石に所長が後を引き継いで、他の施工的なことを分かり易く説明し、フォローしたのだった。しかし後で所長からは労いの言葉を貰った。

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現場勤務の思い出45-耐火被覆工事-5 [建築施工]

耐火壁は防火区画をする為に重要な部位である。防火区画とは火災が発生した時に延焼を防ぐために極めて重要な機能がある。防火区画には「面積区画」「水平区画」「竪穴区画」がある。「面積区画」は平面的に区画することで、建物の用途、規模、階数等によって100~3000m2ごとに防火壁を設ける事になる。

「水平区画」は上下階の区画であり、木造以外では一般にスラブは鉄筋コンクリートで作られるから、問題は無い。ただし外壁が燃えて上階に火が移らないよう、ベランダを設ける、外壁にたいしスラブを挟んで高さ90㎝以上を耐火構造にする、等のことを行う。「竪穴区画」とは建物には階段室や設備配管の為にスラブに開口が必要な為、開口部分を縦に煙突に防火壁で囲う区画である。

施工的に難しいのは「竪穴区画」である。それも設備配管、ダクトの為の区画であった。設計で設備配管、ダクトのスペースを十分大きくしてくれれば、問題無いのだが、配管やダクトから人間が入れないような隙間しか無い場合は困るのである。

その場合には、3面だけ防火壁を施工して、直ぐに設備業者に配管やダクトを施工してもらって、残った防火壁を施工することになる。この様な工事を「駄目工事」といって、本体、一遍に施工したいが、事情によって一部を残して施工することになる。そして「駄目工事」は手間が掛るのである。施工面積は狭いのだが、手順は同じことをしなければならない。竣工まじかで駄目工事が各階にあったら大変である。

さて竪穴区画にはまだ問題があって、防火壁を施工した後の点検が容易ではないことである。ダクトの周りに作った防火壁に孔が明いてないか、消防検査前に全部点検したのだが、懐中電灯を持って300カ所以上見て回ったのが思い出される。それでも消防検査時には緊張したものだった。

スタッドを建て、両面にリブラスを張って耐火被覆材を吹きつける防火壁は、表面の耐火被覆材は強度が無いから、容易に孔が明いてしまうのである。現場では足場材やパイプ、下地鉄骨等の材料が始終運搬されているから、耐火壁に当たると孔が明いてしまうのであった。今ではスタッドに耐火認定されたボードを両面に張る耐火壁が主流となっている。

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築地市場の豊洲市場への移転-44 築地再開発会議が初会合 [豊洲市場問題]

東京都は12日、豊洲市場に移転する築地市場の跡地活用を議論する築地再開発検討会議の初会合を開いた。委員からは「築地の象徴となる建物は残すべきだ」「広域的な視点で再開発を考えるべきだ」などの意見が相次いだ。会議は小池百合子知事が表明した「豊洲移転、築地再開発」の基本方針に沿って、2018年5月をメドに議論を取りまとめる。

会合の冒頭のみ出席した小池知事は「自由な発想で意見を出してもらい、(街づくりの)コンセプトのベースを作ってほしい」と要請。「築地のロケーションを最大限に生かした夢のある姿を描きたい」と強調した。2017/10/13 2:00 日経

豊洲市場への移転がようやく決まり、今度は築地市場の跡地計画である。都知事は「豊洲は活かす」「築地は守る」と演説して二兎を追う事になった。「築地は守る」をどのように考えて計画するのが問われて、常套手段である会議体を作ったのである。

元々の計画では築地の跡地は東京駅にも近いし、銀座はすぐそばである。23haは都心では数少ない纏まった土地であるから、普通は地下1階から6階までの商業施設、上階はオフィスビルとタワマン2棟が直ぐ思いつく。大手デベロッパーとPFIを行えば都はかなりの収益を得る事が出来、豊洲開発の費用の弁済にあてる腹積もりであった。

しかし「築地は守る」という知事の考えは「市場としての築地」を守る、と解釈すべきなのだろう。築地ブランドとなれば「市場」であって、海外からの観光客は日本の食文化を見ようとやってきて、先ずその規模の大きさに驚き、そして自国で取れた魚もいて複雑な思いをし、近くの食堂で寿司を食べて満足する。

当然の考えで、はたして築地再開発検討会議でもこのことが主軸となりそうである。とするとまさか築地を建て替え再び築地市場にして、豊洲は仮店舗であった、となると、これはかなり問題が起きそうである。市場として使った豊洲市場の建物を他に転用するのは、なんとなく「魚臭い」気がする。倉庫ならば転用はありうるが、大抵はレンガの外壁のレトロ感でテナントを探せる。しかし豊洲市場は建築的に見てどうなのだろう。

今の場外市場の機能だけを残す、という案は多分有力なのだが、そうすると豊洲市場の観光客用の施設は集客が落ち、事実、有力テナントは撤退すると表明している。やはり市場をガラス越しに見学した後、場外市場で買い物をして、レストラン街で食事をする、というストーリーで今の豊洲市場は出来ているのである。

豊洲市場の建物そのものを残す、という案も出ている。筆者はバスツアーで市場を見学し、建物の大きさは実感したが、鉄骨造のトラスを細かく見たわけではない。どうも日本の近代化のうち、建築に関してはこの鉄骨造のトラスは建築史上の価値があるようだ。

しかしながら東京タワーはともかく、築地市場の鉄骨トラスに価値がある、と言われても一般の多くの人は賛同するとは思えないのだが、どうか?行ったことは無いが例えばパリの鉄道駅等では単なる鉄骨トラスではなく、明らかに装飾性のトラスであり、比べたらどちらに文化的価値があるか、誰でもが分かる気がする。

築地再開発検討会議がどの様なコンセプトを打ち出せるか、その時には、又コメントしたい。

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鳩の死骸の処理-バルコニーで息絶えた鳩 [エッセイ]

昨日の朝、家内が洗濯物を2階の寝室のバルコニーで干そうと持って行った時である。家内が顔色を変えて階段を下りてきた。鳩がバルコニーで死んでいる、と言うのであった。この街に来てから30年、この様なことは初めてだったので家内は狼狽したのだろう。

筆者はすぐインターネットで調べてみた。勿論「鳥インフルエンザ」の野鳥が死んでいたら保健所に届けなければならないからである。「鳥インフルエンザ」の可能性のある野鳥は以下であることが分かった

(表1)高病原性鳥インフルエンザの感染リスクの高い野鳥(検査優先種1)

カモ(目)カモ(科) ヒシクイ、マガン、シジュウカラガン、コクチョウ、コブハクチョウ、コハクチョウ、オオハクチョウ、オシドリ、ヒドリガモ、キンクロハジロ

カイツブリ(目)カイツブリ(科):カイツブリ、カンムリカイツブリ

ツル(目)ツル(科):マナヅル、ナベヅル

チドリ(目)カモメ(科):ユリカモメ

タカ(目)タカ(科):オオタカ

ハヤブサ(目)ハヤブサ(科):ハヤブサ

(表2)高病原性鳥インフルエンザの感染リスクの高い野鳥(検査優先種2)

カモ(目)カモ(科):マガモ、オナガガモ、トモエガモ、ホシハジロ、スズガモ

ツル(目)ツル(科):クイナ オオバン

タカ(目)タカ(科):オジロワシ、オオワシ、ノスリ、クマタカ

フクロウ(目)フクロウ(科):フクロウ

詳しくはこちら

表1の野鳥が死んでいた場合、表2の野鳥が3羽以上死んでいた場合、表以外の鳥が5羽以上死んでいた場合は環境管理事務所に届けなければならない。

鳩は感染リスクの高い野鳥には入っていないことが分かった。そして個人で処理して良いとのことなので、ビニール袋を裏返して鳩の遺骸を包み、更にビニール袋に入れて「燃えるゴミ」の袋に入れ、新聞して包んでおいた。家内は気味悪がったが、普段食べている鶏肉の残りが入っている、と思えば良い。

野生の鳥は何時かは寿命が尽きるだろうし、餌が無くても行き倒れる。しかし何らかの病気も考えられるので、直接手に触れるのは良くないので、上記のように始末したのである。バルコニーはアルコール除菌スプレーを吹き付けておいた。

そして今朝、燃えるゴミの日なので他のゴミと一緒になった鳩を出したのである。ゴミと一緒にして申し訳なかったが、家の庭に埋めるわけにもいかず、他に方法が無かった。ゴミ置き場の前で往生してください、と祈った。

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